Webデザイナーとして就職したいけど資格って取ったほうがいいの?
資格を取ると就職・転職に有利になる?
Webデザイナーの資格を就職・転職のために取ろうと考えているあなた!
ちょっと待ってください!
残念ながらWebデザイナーの資格を持っていても就職・転職の選考ではほぼ効果がありません。
しかし!Webデザイナーの資格を取ることで上手にスキルアップをすることができます。
そこで、今回はWebデザイナーの資格について紹介したいと思います。
実際に、僕はWebデザイナーの資格を取っていて、またWebの制作会社で新卒・中途の面接もしていたので参考にしていただけると思います。
Webデザイナーの資格を取ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Webデザイナーの資格ってどんなのがあるの?
現在Webデザイナーの資格は、小さいものを合わせるとけっこうな数があります。
メジャーどころを紹介するとこんな感じですね!
- ウェブデザイン技能検定(Webデザイン全般の知識が必要・国家資格)
- Webデザイナー検定(Webデザイン全般)
- Web検定 Webデザイナー試験(Webデザイン全般)
- Webクリエイター能力認定試験(コーディングスキル)
- HTML5プロフェッショナル認定資格(コーディングスキル)
- PHP技術者認定試験(コーディング・PHPのスキル)
取れる資格が多いと、どの資格を取ったらいいのかわかりませんよね。
また資格を取ること自体を疑問に思うかもしれません。
Webデザイナーの資格って、ぶっちゃけどうなのか紹介していきます。
Webデザイナーの資格を持っていると就職・転職に有利?
資格を持っていても優遇される可能性はほぼない
資格を持っていても、就職・転職の際の面接では優遇されません。(まったくないとは言いませんが…)
なぜ優遇されないのか説明していきます。
理由1:資格を持っていても即戦力にはならない
資格を持っていても、即戦力でいきなりバリバリ働けるわけではありません。
現場でのWeb制作の進め方、資格勉強で身につかないスキルなど、現場にいないとわからないことがたくさんあります。
なので資格を持っている人よりも、資格を持っていなくても現場を経験している人が優遇されます。
例えば、英検を持っている人よりも、英検は持っていないけど、長年海外で生活してた人のほうが就職で優遇されるのと同じです。
理由2:Webデザインの資格がまだメジャーではない
資格を取っている面接官がほとんどいないので、資格を持っていても、その資格について面接官はそもそも知りません。
つまり、資格を取ったことの大変さなどが面接官には伝わらないのです。
逆にその資格を取っている人が面接官だった場合は、理解される可能性もありますが、確率はかなり低いでしょう。
また面接官が見ているところは、資格を取った努力よりも、今現在あなたがどれだけのスキルを持っているかです。
就職・転職で大事なのはポートフォリオ
Webデザインで就職するために一番重要なのはポートフォリオです。
- どんなWeb制作をしてきたのか?
- どんなスキルがあるのか?
- しっかりとWebデザインについて理解をし、制作することができるのか?
- どんな考えでWebサイトを制作したのか?
など、ポートフォリオを見ながら話しを聞けば、その人が現場で働けるかどうかわかります。
なので、資格を取るよりもWebサイトの制作をたくさんして、ポートフォリオを充実させたほうがいいです。
Webデザイナーの資格を取るメリット
じゃーWebデザイナーの資格を取ることに意味はないのか?というとそうでもありません。
僕は未経験の人ならWebデザイナーの資格を取ったほうがいいと考えています。
僕はWebデザイナーとして就職する前に、Webクリエイター能力検定試験のエキスパート(以前は上級って名前だったはず…)を取得しています。
実際にどのように役に立ったのか、Webデザイナーの資格を取るメリットについて説明します。
幅広い知識が身につく
未経験の方がWebデザインの資格を取ることで、Web制作の基礎的な知識を幅広く学ぶことができます。
この基礎の土台があるとないとでは、今後の学習スピードも大きく違ってきます。
また、Web制作の流れを理解することができるので、面接のときなども面接官の聞きたいことなどを理解することができます。
HTML、CSSの理解が深まった
資格を取るために、HTML、CSSを手打ちで書きまくることになります。
特に僕が取得したWebクリエイター能力検定試験のエキスパートは、メモ帳にHTML、CSSを直書きする試験だったので、単語の間違いがひとつでもあると、うまく表示されませんでした。
そのためHTML、CSSを書きまくって正確に暗記します。
普段はHTML、CSSを補助してくれるエディターを使って仕事をするので、そこまで正確に暗記する必要はありません。
なので無駄な勉強に思うかもしれませんが、この作業をすることによって飛躍的にHTML、CSSの理解が深まりました。
コーディングのスピードが上がった
手打ちでHTML、CSSを書きまくって理解が深くなっていくと、コーディングのスピードが格段にアップします。
AdobeのDreamweaverなどを使って、マウスでポチポチしてCSSを設定している人とは運電の差です。
手打ちのほうが早いじゃん!って思えたところが、初心者脱出のポイントです。
その後の独学がスムーズになる
資格を取得すると、基礎的な知識とスキルが身につくので、その後の独学がスムーズにいきます。
そうすれば、あとはとにかくWebサイトの制作をして、わからないところが出てきたらそれを調べて実践をすることで、どんどんスキルアップしていきます。
基礎的な知識とスキルとが身についたら、あとはトライアル・アンド・エラーです!
Webデザイナーの資格を取るデメリット
就職・転職の面接であまり役に立たない以外の、Webデザイナーの資格を取るデメリットも紹介します。
勉強に時間がかかる
やはり資格を取るには時間がかかります。
時間に余裕のない人は、Webサイト制作の練習に時間を費やすのか、資格取得に時間を費やすのか悩みどころだと思います。
タイプ別で、Webサイト制作と資格取得どちらに時間を使ったほうがいいのか紹介しますので、参考にしてみてください。
- まったくWebサイトの制作をしたことがない人は、基礎を固めるために資格の習得に時間を使う
- Webサイトを作ったことがある人で、早く就職・転職をしたい人はWebサイトの制作に時間を使う
- Webサイトを作ったことがあるけど、基礎的な知識・スキルに自信がない人は資格取得に時間を使う
基礎を固めれば、その後のWebサイトの制作もスピードが上がるので、基礎ができていないと思ってる人は、遠回りのようですが資格を取ってみてもいいと思います。
現場で使わない知識も勉強する
Webデザインの資格で、僕が一番うざいと思ってるのは、現場でまったく使わない知識やスキルを試験に出してくることです。
知識として幅広く知っておくことは大事かもしれませんが、資格を取るとき以外はマジで使ったことがないスキルがあります(笑)
しかもそのスキルが試験で重要だったり、覚えるのが大変だったりします。
こればかりはどうしようもないので、資格の試験ってそういうもんだとあきらめて、楽しく勉強するしかないです(泣)
クリッカブルマップとか、フラッシュを上手にWebサイトに埋め込むスキルとか…。僕が試験を受けた当時、フラッシュはまだ生き残ってたからしょうがいないけど、みんなクリッカブルマップってどうやって役立ててるんだろう…。
お金がかかる
資格を習得するには、お金がかかります。
受講料・テキスト代などで約1万円前後は掛かります。
参考までに下記はウェブデザイン技能検定の受験手数料になります。
1級・・・ 学科: 7,000円 / 実技: 25,000円 (実技はペーパー実技含む)
2級・・・ 学科: 6,000円 / 実技: 12,500円(35歳以上)または7,000円(35歳未満)
3級・・・ 学科: 5,000円 / 実技: 5,000円 (35歳以上)または3,000円(35歳未満)
※その他テキスト代などが約3,000円~5,000円
現場よりも学べるスピードが遅い
もしあなたがアルバイト、または社員としてWebサイトの制作に関わることができるのなら、そちらを優先しましょう。
資格を習得してからなど悠長なことを言って、チャンスを逃しちゃいけません。
Webサイトの制作スキルを上げるのは、現場に入ってしまうのが一番です。
もし余裕があるのなら、現場でWebサイトの制作に関わりつつ、基礎固めのために資格勉強をするのがいいです。
結局Webデザイナーの資格を取ったほうがいいの?
結論から言うと、スキルアップのために資格勉強をするのだったら、資格を取るメリットがあります。
しかし、就職・転職の面接で有利になると考えて資格を取るのだったら意味がありません。
独学でWebデザインで就職・転職を目指す人は、下記流れがいいのではないでしょうか。
資格の勉強しつつ、Webサイトの制作→ポートフォリオを充実させる→就職・転職活動
オススメWebデザイナーの資格
いろいろとWebデザイナーの資格はあるのですが、スキルアップに役立ちそうなWebデザイナーの資格を紹介しておきます。
ウェブデザイン技能検定(Webデザイン全般の知識が必要・国家資格)
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインの知識とスキルが幅広く身に付きます。
Webクリエイター能力認定試験は、自分が取ったので紹介しました(笑)
僕はHTML、CSSのスキルアップに関しては、この資格がとても役に立ちました。
スキルアップするための近道は?
スキルアップするのは、現場に入ってしまうのが一番の早いのですが、未経験の方はそもそも現場に入るのが難しいですよね。
現場に入るまでの近道は、Webデザインスクールに行って、まずはWebサイトの制作をいちから一人で、できるようになるのが一番です。
今では様々なWebデザインスクールがあるので、時間と掛けられる費用を考えてあなたに合ったスクールを見つけましょう。
オススメのWebデザインスクール
オススメのWebデザインスクールは、実際に現場を知っていて、現場で使えるスキルを教えてくれるスクールです。
実際にWeb制作会社が行っているスクールもあるので、気になる人は下記記事を参考にしてみてください。
地方の方で、通えない方にもオススメのスクールを紹介しています。
»現役のWebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール
お金をかけれない人は職業訓練で学ぶ
Webデザインスクールに通うお金が厳しい人は、職業訓練で学ぶ方法もあります。
職業訓練を卒業して、第一線でバリバリ働いている人も多数いるので、無料だからと言ってダメなことはないです。
ただ、有料のスクールと比べて、自分自身で勉強時間の管理、卒業後の面接など行っていかないとダメです。
職業訓練に関しましては下記記事で詳しく取り上げているので、参考にしてみてください。
»Webデザインを職業訓練で学んで就職できるの?未経験だけどWebデザイナーになれました
まとめ
資格って人生が変わるような魅力的な言葉ですよね。
誰もが知っている有名な資格ならその可能性もありますが、Webデザインの資格はまだ歴史が浅く認知度も低いです。
今後いずれかの資格の認知度が上がり、資格としての価値が高くなってくるといいなと思います。
この記事が、Webデザインの資格取得で悩んでる方の参考になれば幸いです。
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