僕は本が好きでよく読むのですが、ただ本を読んでるだけで、アウトプットがうまくできていないと日々思っていました。
せっかくこのブログがあるのだから、本を読んだらできる限りブログにアップして、少しでも誰かの参考になればいいかなと思い、今手を動かしています。
あまり気張らずに気軽に書いていこうと思ってますのでよろしくお願いします。
「さくら剛の中国なんて二度と行くかボケ!でもまた行きたいかも。」を読んでみた
あらすじ
記念すべき1冊目は…
「さくら剛さんの中国なんて二度と行くかボケ!…でもまた行きたいかも」
です!
潔癖症で引きこもりのバックパッカーさくら剛さんの中国旅行記です。
自分を振った彼女を追いかけて中国へ向かった、軟弱で繊細なひきこもりのさくら剛。ドアなしトイレで排泄シーンを覗かれ、乗客が殺到するバスに必死に乗り込み、少林寺で槍に突かれても死なない方法を会得した。こうして鍛えられた(?)著者は、辿り着いた氷点下の北京駅で彼女を待つ……。果たして彼の目標は達成されるのか!?爆笑必至旅行記。
文庫本の背表紙から
読んだ感想
一般人のリアルな感想を言ってくれる旅行記
僕は旅行記が好きなので、いろいろな人の本を読んでますが、さくら剛さんは強靭なメンタルや体力を持っているバックパッカーではないので、さくら剛さんの書いている文章は、低予算旅行をしたことがない僕でも、その場の景色や雰囲気などがイメージがしやすく、よりリアルな旅行体験をさせてくれます。
他の人の旅行記だと、バスで何時間移動とかサラッと流していますが、さくら剛さんは普通にキレて文句言いまくってます。
かなりネチネチと文句を言っています。
下手したら3ページぐらい文句言ってるシーンもあったかも?(笑)
それぐらいボロクソ言ってることがあるので、中国が大好きでたまらない人は不快に思うのかもしれないですね。
食事中には読まないほうがいい!
中国のトイレ事情についての描写がかなり生々しいので、食事しながら読むのはやめたほうがいいです(笑)
というか最初から最後まで汚いシーンが多いです。
潔癖症の作者がよく耐えれたなって思います。
潔癖症じゃない僕でもキツイところが何個もあります。
僕は中国に行ったことがないのですが、中国には行きたくないかも…。と思ってしまうレベルです。
彼女との話しはほぼなし!
あらすじでは彼女との関係はいかに!?みたいな感じですが、彼女との話しは最後の方に少し出てくるだけで、あまり大きく取り上げられてません。
僕は本を読んでいる途中、
なんでこの人旅してるんだっけ?
と何度か考えさせられました。
一応旅の目的は、振られた彼女に会いに行くことだったと思います…。たぶん。
それぐらいこの本では語られてません。
もしかしたらこの本の前にアフリカ、インドの本も出ているので、そちらで書かれているのかもしれないです。
印象に残った場面
後半に出てくるバイクタクシーのおじさんの話しがとても印象に残っています。
詳細は実際に本を読んで頂きたいので書きませんが 、簡単に言うと…
作者がある遺跡に行きたくて、聞き込みをするのですが、その遺跡がどこにあるのか知ってる人が全然いません。
ただある親切なバイクタクシーのおじさんが、
「俺はその遺跡がある場所を知ってるから連れて行ってやる!」
と作者をバイクに乗せて案内します。
でもそのおじさんは遺跡の場所を知らないので、聞き込みを繰り返し、なんとか作者をその遺跡まで連れて行こうと奮闘します。
こう書くと普通にいいおじさんみたいですけど、このおじさんは最初から最後まで遺跡の場所を知っていると嘘をつき通します(笑)
そして最終的に辿り着いちゃうのがすごいんです。
作者がその章の最後にこのような文章を書いています。
今日は、実に達成感のある1日だった。
目的を果たすことができたのは、ひとえにチータオさんの執念のおかげである。彼は、たしかに最初は遺跡の場所を知らなかった。しかし、知っていると断言し続けることによって、自ら自分を追い込んだのだ。他の運転手は初めから諦めていた。しかしチータオさんは、行けると信じ言葉にし行動することによって、見事に今日の報酬を得たのである。これこそどんな世界でも、どの社会でも当てはまる、成功する者、目標を掴める者とそうでない者の違いではないか。
オレは今日の捜索で遺跡発見の得た。しかし、もうひとつとても大きなものを、チータオさんから学んだような気がするのであった。
本文より
※内容を少し変えています
バイクタクシーのおじさんがチータオさんと呼ばれていますが、これは本名ではありません。
チータオとは中国語で「知ってる」という意味です。
何を言っても「チータオ!チータオ!」と言うのであだ名をつけられていました。
本ではチータオおじさんの写真も出ているのでぜひチェックしてみて下さい♪
こんな人にオススメ!
- 毎日家と職場の往復で刺激がない人
- 旅行記が好きな人
- 海外のリアルな生活を見てみたい人
- ストレスの溜まってる人
- 潔癖症じゃない人
文章もわかりやすく、普段あまり本を読まない人でも楽しく読めると思います。
今回紹介した本
中国なんて二度と行くかボケ!! ・・・・・・でもまた行きたいかも。
さくら剛さんが書いてる他の本
旅行記、小説、哲学の本、科学の本など色々と書いています。
興味を持ったらぜひ読んでみて下さい。
インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも (アルファポリス文庫)
インドなんてもう絶対に行くかボケ! ……なんでまた行っちゃったんだろう。 (幻冬舎文庫)
アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!―…でも、愛してる(涙)。 (幻冬舎文庫)
アフリカなんて二度と思い出したくないわっ!アホ!!―…でも、やっぱり好き(泣)。 (幻冬舎文庫)