【レビュー】「Googleの哲学」を読みました!Googleがどんな会社なのかがわかる本

【レビュー】「Googleの哲学」を読みました LIFE

Googleってどんな会社?

Googleの仕事の進め方ってどんな感じなの?

Googleってどうやって収益を上げているの?

 

普段から検索で使っているGoogle検索ですが、Googleがどんな会社なのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか?

すごい大きな会社というのはわかりますが、実際はどんなことをやってるのかよくわかりませんよね。

 

そこで今回は、「Googleの哲学」という本を読んだので、紹介したいと思います。

Googleの歴史、Googleの仕事の進め方、Googleの収益の上げ方など、Googleという会社について知ることができる本です。

 

「Googleってどんな会社なの?」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Googleの哲学

Googleの哲学

「グーグルグラス」や「グーグルドライバーレスカー」など、常に注目を集め、世界に影響を与え続ける企業・グーグル。その根底にある圧倒的すぎる考え方の謎を明らかに!・シンプルに「正しいこと」をし続ける・すべての「伝統的なやり方」を疑う。・「自分がほしいと思うもの」をつくる・悪事を働かなくてもお金は稼げる・「パイは無限大に大きくなっていく」と考える その考えや行動を、私たちは学ばなければならない―。

引用:amazon

「Googleの哲学」は、Googleの始まり、働き方、思考法などをわかりやすく紹介している本です。

発売日が2014年8月9日と古いですが、働き方、思考法などは今も変わらず参考になります。

 

著者はITジャーナリストの牧野 武文さんです。

牧野 武文さんは、ITに詳しくない人でもわかりやすい文章で説明してくれるのが特徴的です。

IT関連書籍以外にも「玩具」「ゲーム」「文学」など、さまざまなジャンルの書籍を幅広く執筆しています。

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Googleのミッションがすべてのサービスにつながる

Googleのミッションは「世界中の情報を整理し、世界の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。

すべての社員がこのミッションを軸に仕事を進めています。

なので、どのサービスも根底にこの考えがあります。

「Googleの哲学」では、「グーグルドライバーレスカー」「グーグルマップ」などを例に、わかりやすく解説してくれています。

「Googleの哲学」を読んでわかること!

「Googleの哲学」を読むことで、どんなことが学べるのか簡単にまとめて紹介します。

重要だと思った部分をピックアップしているので、参考にしてみてください。

Googleの歴史について学べる!

検索サービスはGoogle以外にもたくさんありました。

その中でなぜGoogle検索が圧倒的なシェアを誇るようになったのか?

そこには今も昔も変わらない考え方があります。

ポータルサイトが主流だった時代

なぜGoogleが、検索でここまで圧倒的なシェアを誇るようになったのか?

Google検索が使われる前は、Yahoo!などのポータルサイトが主流でした。

ポータルサイトとは、集客などの目的で作られたWebサイトです。

ポータルサイトの中に、様々なサービスやWebサイトがあり、ポータルサイトの中で完結します。

なぜ、そうのような作りになっているかと言うと、ポータルサイト内でユーザーが長時間とどまってくれたほうが、多くの広告を表示させることができるので、より多くの収益を得ることができます。

検索して外部のWebサイトに行ってしまったら、広告を表示することができないので、広告収入を得ることができません。

ポータルサイトの不信感が高くなる

時代が進むにつれて、Webサイトの数が膨大に増え、ユーザーが見たいWebサイトも多様化してきます。

そうなると、もうポータルサイトの中だけで完結させることができません。

このタイミングで多くのポータルサイトが、検索エンジンに切り替えていきます。

ポータルサイトが生き残るために取った手段は、費用を支払った企業のWebサイトを検索結果の上位に表示させる方法です。

 

そうすると何が起きるのか?

 

ユーザは、検索結果が意図的に操作されていることに気がつきます。

そうすると、「このポータルサイトの検索エンジンは使えない」と判断してし、ユーザーは別の検索エンジンを使うようになります。

ポータルサイトはユーザーが要求しているレベルの検索サービスを提供することができず、2002年頃から、ポータルサイト運営企業の株価が軒並み下落することになります。

Googleは正しいことを続けた

一方Googleは正しいことだけをやり続けました。

 

「いかにして利用者の望む検索結果を表示させるか」

 

これだけに集中したのです。

現在もGoogleのこの考えは変わりません。

なぜ、Googleは利用者のことだけを考え続けることができるのか、それはGoogleの経営者、社員全員がGoogleの利用者で、自分たちがほしいものをつくっているからです。

結果、Googleは検索サービスで圧倒的なシェアを誇るようになりました。

Googleの仕事に対しての姿勢について学べる

Googleには20%ルールというものがあります。

20%ルールとは、本来の業務時間の20%は、別のことに使わなければならないとういルールです。

この20%の時間は、将来に、ものになるかどうかわからないけど、Googleの大きな柱になる可能性があるプロジェクトに割かなければなりません。

 

通常業務を80%の時間で終わらせて、さらにそこから20%の時間で、新しいアイディアを形にしていかなければなりません。

Googleでは効率的に生産性の高い仕事を続けないと、解雇される恐れがあります。

Googleの働き方は、良いイメージを持っている人が多いですが、実際はかなりシビアな環境で働いているようです。

Googleの収益の出し方について学べる

Googleの主な収益源は検索エンジンの広告です。

より多くの人に、Google検索を使ってもらえれば、使ってもらうほどGoogleの収益が増えます。

そのためにGoogleは様々なサービスを展開しています。

グーグルドライバーレスカープロジェクト

グーグルドライバーレスカーも、多くの人にGoogle検索を使ってもらうためのサービスです。

グーグルドライバーレスカーとは、Googleが自動運転する自動車の開発をするというものです。

なぜ、Googleが「グーグルドライバーレスカー」のプロジェクトを始めたのでしょうか。

Googleは自動車を販売して、利益をあげようと考えてはいません。

Googleが問題に考えているのは、多くの人が毎日運転に時間を奪われているということです。

ドライバーレスカーでネットのアクセス時間を増やす

先進国で通勤に車を使っている人は、1日3時間、週に15時間、1年で700時間以上も運転することになります。

つまり、ドライバーレスカーで、人々を運転という仕事から解放することができれば、空いた時間でGoogleのサービスを利用してもらえるようになり、Googleの売り上げが倍増する可能性もあります。

また、米国の交通事故の死亡者数は毎年32000人程度です。

毎年、3万人以上の人が、Googleのサービスを使わなくなっていくのも大きな問題です。

現在(2021年3月)グーグルドライバーレスカーは凍結し、「Waymo」というベンチャーを立ち上げ既存の自動車メーカー向け自律走行ソフトウェアの開発に集中しています。

 

このようにGoogleは、自動車を売って利益を出すのではなく、ユーザーがGoogleに対するアクセス時間を増やし、売り上げを増やすことを考えています。

また、Googleのドライバーレスカーが普及すれば、より多くの情報を収集できるようになり、検索エンジンの質もさらに高くなるでしょう。

「Googleの哲学」がオススメの人

  • Googleの歴史について知りたい人
  • Googleの思考法について知りたい人
  • Googleの収益の上げ方をシンプルに知りたい人

 

「Googleの哲学」は、Googleという会社について、広く浅く知りたい人にオススメです!

「Googleの哲学」がオススメじゃない人

  • Googleの裏話などに期待している人
  • 古い本なので最新情報を求めている人

 

「Googleの哲学」は、Googleについての報道、書籍などを基に書かれているので、Googleについてすでに詳しい人は参考にならない可能性があります。

また、発売日が2014年8月9日なので、最新情報を求めている人は、購入しない方がいいでしょう。

「Googleの哲学」を読んで思ったこと

Googleだけではなく、amazonもそうですが、高い収益を出している会社は、ユーザー目線を徹底的に貫いているのが特徴です。

収益を得るためにサービスを始めるのではなく、世の中の役に立つサービスを始めて、その結果収益を得る仕組みを作り上げています。(最終的に収益になることはちゃんと計算していますが)

理屈ではわかりますが、目先の利益を無視することができない会社が、ほとんどなのではないでしょうか?

「Googleの哲学」を読んだあとに読みたい本

「Googleの哲学」を読んだら、ぜひ「amazonの哲学」も読んでみましょう!

Googleとの共通点も多く、より楽しめます。

Googleよりもamazonのほうが仕事のイメージがしやすいので、仕事の進め方など参考になるかもしれません。

僕はamazonで働きたいとは思いませんでしたが(笑)

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まとめ

「Googleの哲学」は、Googleがどんな会社なのかが、わかりやすく書かれた本です。

「Googleってどんな会社なの?とりあえず全体像を知りたい!」という方には、ピッタリの本なのではないでしょうか。

Googleのサービスは普段から使うことが多いので、Googleがどのようなミッションを掲げて、サービスをつくっているのかを知ると、安心してサービスを使い続けられます。

ぜひ、「Googleの哲学」でGoogleについて知識を深めてみてください!

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